「はいじゃあ、音をよく聴いて身体を動かしてください。」
劇団員が思い思いにかき鳴らす、鈴や太鼓の音色に合わせ、自由に動いてみるという練習。
どう動こうかな?
難しいな。
上手くできないな。
きっと不格好だろうな。
恥ずかしいや。
みんなみてるしな。
いや、こまったなぁ。
こんな感じ、かな??
迷いながら腕をのばし体をひねりし、とりあえず曲終わりまでやってみたあと、ごまさんが一言。
「いやぁ、この練習やらせて半径1m以内しか使わないかった人達って初めてですよ。」
「なんかなぁ、やっちゃいけないルールを自分で作ってませんか?」
ハッとした。
活動範囲、力加減、緩急、スタイル、流れ、、、だれも決まりなんかつけてないはずだった。
勝手に縮こまってたのは、私だ。
舞台の稼働域を狭めて窮屈にさせてたのは、私の頭だ。
ハッとした。
普段の生活でも、私達は無意識に自分の行動に枠を設けてその檻の中で立ち回っていることがある。
舞台もそれと一緒で、なんだかわかんない呪縛に縛られて、その場にただ居るとか、いつも出来ていることがことごとく出来なかったりする。
つまんない自意識とか、固定概念とかそんなものなんか捨てちゃって、つるっと脱皮してぇなぁ、、、
と感じたとある稽古日でした。
慶子
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